本シリーズでは、45歳の今から「60歳での独立(社労士・行政書士)」へ向けた15年間の助走について、資金計画や自己投資の観点から解説してきました。しかし、ここで絶対に間違えてはいけないことがあります。それは、60歳の独立を「人生のゴール」に設定してはいけないということです。
もし60歳をゴールにしてしまうと、そこから先の20年、30年という長い人生設計が抜け落ちてしまいます。私の真の長期ビジョンは、独立のさらに20年後、80歳で「アグリビジネス(米・野菜・加工)」を中心とした家族法人を設立し、生涯現役で価値を生み出し続けることです。
80歳でアグリビジネス(米・野菜・加工)。生涯現役でキャッシュフローを生む仕組み
なぜ80歳で農業法人なのか。それは、人間が心身の健康を保ち、人生の充足度(QOL)を高く維持するためには、「社会との接点を持ち、適度な労働をし、自分のペースで価値を提供する」ことが最も期待値が高いと考えているからです。
米や野菜を生産し、それを加工して販売ルートに乗せる。これを単なる老後の趣味の家庭菜園ではなく、実態のある「事業」として家族を巻き込んで運営します。資産をただ切り崩すだけの「消化試合」のような老後から脱却し、自らキャッシュフローを生み出す側に回り続けるための究極の生存戦略です。
家族法人の設立・労務管理。自分の資格を自家消費して初期コストを極小化する
ここで、60歳から展開する「社労士・行政書士」の知識、そして総務歴30年で培った実務経験が、強烈な伏線として回収されます。
家族法人を適法に設立し、運営し、いずれ次世代へ承継していくためには、法務・労務・税務の専門知識が不可欠です。通常であれば外部の専門家に高い報酬を支払う必要がありますが、私は自分の資格と経験でこれらのコストをすべて「自家消費」することができます。
【sawaの実体験・所感】
[経営の原則は売上の最大化と経費の最小化です。言わば攻めと守りのバランスをどうとっていくかで経営の善し悪しが決まっていきます。自分でするよりもアウトソーシングした方が成果物の質が良い場合においては積極的なアウトソーシングをすることで質とスピードは担保できますがコストがかかる。この部分を総務部門の実務経験と士業での独立経験があれば、質・スピード・コストがすべて最適化された「自家消費」で経営における守りを推し進めることができます。
60歳での独立は、80歳でのアグリビジネスを安全かつ極低コストで立ち上げ、守り抜くための最強の「リスクヘッジ」なのです。
45歳の今、庭の芝生の手入れから始まる「農」への助走とメンタル投資
この80歳でのビジョンは、決して夢物語ではありません。私は現在、茨城の自宅の庭で芝生の維持管理を徹底して行っていますが、土壌を整え、肥料をやり、季節の移ろいに合わせて手入れをするこの作業は、すでに「農」への助走(シミュレーション)として機能しています。
1円単位の厳密な家計シミュレーション(第2回)、実務経験を掛け合わせた自己投資(第3回)、高配当株による精神的防衛(第5回)、そして土に触れる日常のQOL向上。すべては、心豊かなまま80歳を迎え、そこからさらに挑戦するための基盤作りとして繋がっているのです。