毎日のお食事作りに習い事の送迎、そしてお仕事、本当にお疲れ様です。企業の総務部門で約20年、会社の予算管理やコスト削減に目を光らせつつ、家庭では1円単位で家計簿をつけている3児のパパ、sawa(サワ)です。
小学6年生ともなると、お友達だけで映画に行ったり、少し遠くのショッピングモールへ遊びに行ったりと、行動範囲がグッと広がりますよね。中学生に向けて、お小遣いの渡し方や金額について悩んでいる親御さんも多いのではないでしょうか。
これまでは「必要な時に必要な分だけ渡す(都度渡し)」や、「毎月少額を渡す」スタイルだったご家庭も、この時期が大きな転換点になります。今回は、総務歴20年の視点から、一生モノの金銭感覚を養うための「予算管理型」お小遣いへの移行術についてお話しします。
- 1. 「必要な時にちょうだい」からの卒業!月額予算制への移行
- 2. 会社の経理に学ぶ!「固定費」と「変動費」の考え方を教える
- 3. 安全な環境で「失敗」させるのが親の愛
- 4. まとめ:自立への第一歩をサポートしよう
1. 「必要な時にちょうだい」からの卒業!月額予算制への移行
会社という組織において、「お金が足りなくなったから、その都度社長にもらう」という部門は存在しません。1年間、あるいは1ヶ月ごとに「予算」が組まれ、その限られた枠の中で最大限の成果を出すように工夫します。これは家計管理においても全く同じです。
小学6年生になったら、少し早めに「中学生モード」の月額予算制(定額制)に切り替えることをおすすめします。例えば、月額2,000円(または文房具代などを含めて3,000円など)と上限を決め、月の初めに一括で渡します。「このお金で1ヶ月やりくりしなさい。足りなくなっても追加はしないよ」と明確なルールを提示するのです。
限られたリソース(資源)をどう配分するかを考えさせること。これこそが、将来の「生活防衛」の最も強力な基礎訓練になります。
2. 会社の経理に学ぶ!「固定費」と「変動費」の考え方を教える
まとまったお金を渡すと、子どもはつい「わーい!お金持ちだ!」とすぐに使ってしまいがちです。ここで総務・経理の知識の出番です。お子さんと一緒に、毎月必ずかかる「固定費」と、遊び方によって変わる「変動費」を分けて考えさせてみましょう。
例えば、お小遣いが月額3,000円の場合:
・毎月買っている推しの雑誌代(1,000円)=【固定費】
・休日に友達と行くカフェ代やガチャガチャ代(2,000円)=【変動費】
「最初に固定費の1,000円をよけておかないと、後半で大好きな雑誌が買えなくなるよ」と、先取りで予算を確保する大切さを伝えます。大人になってからの家計管理でも、「給料が入ったらまず家賃や光熱費、貯蓄分を取り分ける」のが鉄則ですよね。この感覚を12歳のうちから体に染み込ませるのです。
【sawaの実体験・所感】
我が家の長女(12歳)に月額2,000円のお小遣い制を導入した最初の月、彼女は最初の週末に友達とクレープを食べ、可愛い文房具を爆買いしてしまいました。結果、月の後半にあったお友達との映画の約束に行くお金が足りなくなるという「予算ショート(資金ショート)」を起こしたのです。「パパ、前借りさせて!」と泣きついてきましたが、私は心を鬼にして「会社の予算と同じ。例外は認められないよ」と断りました。結果、長女は泣く泣く映画をキャンセル。この強烈な痛みを伴う失敗体験以降、彼女は100円ショップのクリアファイルにお金を分けて、1円単位で計画的に予算管理をするようになりました。
3. 安全な環境で「失敗」させるのが親の愛
上記の体験談にもあるように、月額予算制に切り替えた直後は、ほぼ100%の確率で「予算オーバー」の失敗を経験します。親としては「かわいそう」「数百円くらいなら…」と助け舟を出したくなりますが、ここが一番の踏ん張りどころです。
大人になってクレジットカードで数十万円のリボ払い地獄に陥ったり、生活費が足りなくなって借金をしてしまったりする前に、たった数千円のお小遣いの範囲で「お金が足りなくて悔しい思いをする」という安全な失敗をさせてあげてください。
失敗した時は怒るのではなく、「次はどうすれば最後まで足りるかな?」と一緒に作戦会議(予実管理の反省会)をしてあげましょう。
4. まとめ:自立への第一歩をサポートしよう
小学6年生は、子どもから大人への階段を登り始める大切な時期です。「予算を管理してやりくりする」という経験は、確実に彼らの生きる力になります。
スマホの高額課金など無駄な流出を防ぎつつ、「月額予算制」で管理能力を育てる。この両輪が揃えば、中学生になってもお金のトラブルに巻き込まれるリスクを大きく減らすことができます。ぜひ次の週末、お子さんと「新しいお小遣いのルール」について話し合ってみてくださいね。一緒に生活防衛の力を高めていきましょう!
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