「お金を育てる」と社会が繋がる瞬間
毎日のお仕事に家事、そして育児、本当にお疲れ様です。企業の総務部門で約20年、会社の規程作成や取引先の信用調査などを通して、数え切れないほどの「株式会社」と向き合ってきたプロフェッショナル、sawa(サワ)です。プライベートでは妻と3人の子(長女12歳、次女6歳、長男4歳)の5人家族で、1円単位で家計簿をつけています。
前回は、お金には「使う」「貯める」に加えて「育てる」という3つ目の役割があること、そして「パパママ銀行」で時間を味方につける方法をお伝えしました。今回は、その「お金を育てる」という行動が、社会とどう繋がっているのかを子どもに教えるステップです。 「投資」と聞くと、「画面に張り付いて株の売り買いをする」「なんだかギャンブルみたいで怖い」というイメージを持つ親御さんも多いかもしれません。しかし、投資の本当の姿は「応援したい会社にお金を託して、一緒に成長すること」です。これからの時代を生き抜く子どもたちにとって、この「社会を応援する」という視点を持つことが、最大のマネーリテラシーであり生活防衛の武器になります。
「投資」の正体!株式会社の仕組みを子どもにどう伝える?
子どもに「投資って何?」と聞かれたら、どう答えますか?株式会社の仕組みは、実はとてもシンプルで温かいものなんです。 お子さんには、こう伝えてみてください。 「美味しいお菓子を作ったり、楽しいゲームを作ったりする『会社』は、新しいものを作るためにたくさんのお金が必要なんだよ。でも、自分たちだけじゃお金が足りない時がある。そんな時、『この会社、いいな!頑張ってほしいな!』って応援するためにお金を出す人たちのことを『株主(かぶぬし)』って言うんだ。そして、その応援のおかげで会社が儲かったら、『応援してくれてありがとう!』って、お礼のお金(配当金)を分けてくれるんだよ。」 ただお金が勝手に増える魔法ではなく、「誰かの役に立つビジネスを応援した結果、お礼が返ってくる」という本質を伝えることが重要です。会社という組織が、社会の課題を解決し、価値を生み出す存在であることを教えることで、子どもたちはお金を通して「社会との繋がり」を実感できるようになります。
いつものお買い物が投資の練習に!「応援したい会社」を探そう
では、具体的にどうやってその感覚を育てればいいのでしょうか?それは、休日のスーパーやショッピングモールでの「お買い物」の中に答えがあります。 総務の調達部門では、備品を購入する際や新しいシステムを導入する際、「この会社は信頼できるか?」「将来性はあるか?」を厳しく審査します。実はこれ、投資先の銘柄選びと全く同じ思考プロセスなのです。 これを家庭向けにアレンジして、お買い物の時に「企業名探しゲーム」をしてみましょう。 「この大好きなチョコレート、どこの会社が作ってるのかな?パッケージの裏を見てみよう!」 「いつも遊んでるゲーム機、〇〇っていう会社が作ったんだね。すごい発明だよね!」 こうして、身の回りにある商品が「どこかの株式会社の努力の結晶」であることに気づかせます。そして、「もし自分のお小遣いで応援するなら、どの会社がいい?」と問いかけてみてください。「美味しいお菓子でみんなを笑顔にしてくれる会社!」「地球に優しいエコな商品を作っている会社!」といった、子どもならではの純粋な「投資基準」が生まれるはずです。
「ありがとう」の連鎖が資産を作る!今日からできるアクションプラン
投資とは、決して「安く買って高く売る」という冷たいマネーゲームではありません。社会を良くしようと頑張る企業に資金を託し、その成長の果実を分かち合う「ありがとうの連鎖」です。この感覚を小さいうちから育むことで、将来、怪しい儲け話や詐欺(実体のないものへの投資)に騙されない強固な「生活防衛力」が身につきます。 今日からのアクションプランとして、ぜひお子さんと一緒に「お気に入り企業ノート」を作ってみてください。 好きな商品、その会社名、そして「どうしてその会社が好きなのか(応援したい理由)」をノートに書き留めるだけです。これが、将来の立派な「投資ポートフォリオ(資産の組み合わせ)」の原型になります。
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